帝国軍は帝国の正規軍を意味し、その組織は4方面軍と1つの軍からなる精強なる軍隊である。四方の方角になぞらえて、北部方面軍、南部方面軍、東部方面軍、西武方面軍、そしてアーカードを守護するノスフェラトゥ直轄軍、中央近衛師団の5つの軍団で構成されており、その指揮下に各方面軍には3つの騎士団が連なっており、方面軍につき3つの騎士団、それぞれ壱翼騎士団~壱拾弐翼騎士団の12の騎士団が連ねられている。また、1つの方面軍の総指揮官である元帥はパラディンの称号で呼ばれており、方面毎にその称号と合わせ、北部ならノーザン・パラディン、南部ならサウザン・パラディンなどというように呼称されている。この4つの軍団の長は、帝国やその外部からは帝国四天王とも呼ばれている。
北部方面軍は、ノスフェラトゥがゲブラーを統一する際、最も精強に共に戦った軍団であり、その大元帥は、ノスフェラトゥの最側近であり腹心である。彼はノーザンパラディンの称号を持ち、帝国軍最強の軍団の名をほしいままにする。
南部方面軍は、元アバランチだった男が指揮を執る軍団であり、彼は帝国との闘いに敗れたものの、その能力を買われ帝国軍に入隊し、そのまま戦果を挙げて南部方面軍のサウザンパラディンとなるまでになっている。飄々とした性格で厳格な帝国軍では異質な存在であり、命令違反なども多く、そのため上層の者たちや貴族たちからはあまり好まれていないが、ノスフェラトゥから気に入られており、一定の地位を持っている。また、元アバランチということもあり、帝国への忠誠を疑われているものの、その忠誠度は本物であり、真に必要な時には命を捨てて戦いに挑む。バランスの良い大将であり、部下思い、仲間思いなところもあり、軍団内の信頼は絶大である。ただ、その微妙な来歴のため、政治闘争により、彼らの部隊は現在では前線ではなく、戦いも少ない南部へ追いやられている。
帝国軍の北部と南部方面軍には少女ばかりで構成された戦隊、戦姫隊が存在する。彼女らは、帝国貴族の子女や、各地から取り込んだ見目麗しい者たちだけで構成されている。
その役回りは、北部、南部方面軍で少々ことなり、北部方面軍では教導執行隊という別名があり、前線での兵士たちへの慰安(歌や催しによる持て成しが主である)以外にも、新兵への訓練、規律違反者への処刑執行など、多岐にわたる任務を遂行している。主に、数人で構成された小隊で組まれた、隠密任務などに従事している事が多い。
一方、戦姫隊は南部方面軍でも採用されており、こちらは主任務は後方支援と慰安が主軸になっており、戦闘にはあまり活用されていない。
帝都にあって、皇帝を守護する親衛隊「中央近衛師団」と帝都警察を率いる帝国第一の将軍。法と秩序への盲信から、民には愚直なまでに法を厳守させようと強要してくる酷吏。逆に、法に従う従順な子羊には頼もしい隣人であると言える。身長50メートルを超える巨体は、普段は皇帝のおわします宮殿の真下に鎮座して、帝都に災いなさん者たちに睨みを利かしている。彼の部隊はヒルコと落し子で構成され、申し子はほぼいない。
「西武方面軍」を指揮するウェスタン・パラディン。帝国の将軍の中では最も若く、血気盛んなる武人。だが、戦においては若さに見合わぬ老獪さを見せることもある。帝国の先鋒である赤の将は入れ替わりが多く、かつてはイェソドのテムジン公も在任していたことがある。遠征が多い彼の部隊は現地採用のものが多く、法と秩序を信じ、皇帝に忠誠を誓うものは誰でも入隊できる。
「北部方面軍」を指揮する、帝国最強の武人の名を恣にしている。落し子であるというが、その実年齢は軽く100歳を超えているという長命であり、それは身体改造の結果であるという話もある。彼の軍団は帝王剣型と呼ばれる武術を履修させており、その剣技で他者を圧倒させひれ伏させる。彼の軍団の威圧的な戦法と作戦は見るものに恐怖を与え、戦意を喪失させるという。
厳格な法と秩序を重んじているが、その結果、民衆や制圧下の市民にはかなりの圧政と威圧を敷いており、それが軋轢を生んで、アバランチを勢いづけているという。